2017-05-09 mastodon git

本家のマストドンをforkして自分のリポジトリを作る話

リポジトリとブランチの概略図

この図は、本家のリポジトリと結城のリポジトリがどうなっているかを示した概略図です。
GitHub
- tootsuite/mastodonは、本家マストドンのリポジトリです。
  - このリポジトリは世界中の人が参照しています。
- hyuki0000/mastodonは、本家マストドンのリポジトリをforkして作ったリポジトリです。
  - このリポジトリは主に結城だけが参照しています。
MacBook
- ~/mastodonは、結城がふだん使っているリポジトリです。
  - このリポジトリはhyuki0000/mastodonをcloneして作りました。
  - このリポジトリに対してtootsuite/mastodonの更新をpullしてきます。これによって、本家のバージョンアップに追従するのです。
  - このリポジトリに対して結城は自分のマストドンに組み込む機能を実装します。
  - upstreamは、本家のリポジトリtootsuite/mastodonに対して結城が付けたリモート名です。
  - originは、結城のリポジトリhyuki0000/mastodonに対して結城が付けたリモート名です。
    - origin/masterは本家を追っかけるブランチ。ここには結城固有の修正は入れません。
    - origin/social.hyuki.netは運用のためのブランチ。こちらに結城固有の修正を入れます。
  - 本家にタグがつくタイミングでupstream/master → origin/master → origin/social.hyuki.net とマージしています。
    - upstream/master → origin/master のコマンド例
```
git branch
git checkout master
git fetch upstream master
git merge upstream/master
git push origin master
git branch -av
```
    - origin/master → origin/social.hyuki.net のコマンド例
```
git branch
git checkout social.hyuki.net
git diff master
git merge master
git reset --hard ORIG_HEAD  # マージ失敗のとき
git merge master
open -a sourcetree .        # 競合の解決とタグ打ち
git push
```
- Sakura VPS
  - /opt/mastodonは、さくらのVPS上にある結城のリポジトリです。
    - このリポジトリはGitHubのhyuki0000/mastodonをcloneして作りました。
    - マストドンインスタンスsocial.hyuki.netは、このリポジトリ上で動作します。
    - こちらで本格的な開発はしません。
    - ただ、動かす際に行う必要が生じた修正は後ほどhyuki0000/mastodonにpushします。
  - 更新
    - 現状のバックアップ
```
cd /opt
tar cvf mastodon.YYYY-MM-DD.tar mastodon
```
    - pullしてくる
```
mastodon-stop
git branch
git remote -v
git checkout social.hyuki.net
git fetch --tags origin
git merge hyuki-v1.4.3 # ←これ正しいの？
```
    - Dockerで動かす（v1.4.3の場合）
```
docker-compose pull
# Dockerfile UID, GIDを1000に変更
docker-compose build
docker-compose run --rm web rails db:migrate
docker-compose run --rm web rails mastodon:maintenance:prepare_for_foreign_keys
docker-compose run --rm web rails db:migrate
docker-compose run --rm web rails assets:precompile
# https://gist.github.com/hyuki0000/22ca73f80b001ddb39dba1e87e01826f
# Dockerfile yarn@0.18.2に変更
# See: https://github.com/tootsuite/mastodon/issues/3251
##### docker-compose run --rm web rails r Rails.cache.clear
```

SourceTreeでブランチの様子を見る

hyuki0000/mastodonにはmasterブランチとsocial.hyuki.netブランチがあります。
- masterブランチは本家を追い続けます。
- social.hyuki.netブランチは結城が公開しているサイトを表します。
結城はMacBookで主な作業をします。hyuki0000/mastodonをcloneした後、upstreamというリモートで本家を参照し、originで結城のリポジトリを参照します
本家で新たなバージョンが出たら、MacBookでupstream/masterをpullしてoriginにpushします。ここでは単に追いかけるだけなので問題は起きないはず。
自サイト用のカスタマイズをするときには、MacBook上でsocial.hyuki.netブランチに対して作業をしてorigin/social.hyuki.netにpushします。その後、Sakura VPSの方で同じブランチをpullします。たとえば、oopsの画像（かわいい）はこれで入れ換えました。
ときにはSakura VPS上で作業することもあります。そのときにはSakura VPSからGitHubへpushします。サイトで動いているソースはGitHubに上がっていることになります。
本家がバージョンアップしたら、その変更をorigin/social.hyuki.netブランチにマージします。自サイトが動かないなどの状況に備えて、過去の区切りがいいところにタグを打って戻れるようにします。
- 基本的には hyuki-v1.3.2, hyuki-v1.3.3のように本家のバージョンに追従したバージョンにします。
- でもときどき hyuki-2017-05-08 のように日付のものも入れるかも。

手描きの図

参考

2017-05-09 mastodon git