毎週月曜日には、火曜日更新の結城メルマガを書いている。毎週木曜日には、金曜日更新のWeb連載を書いている。それ以外の日は、ずっと本を書いている。
そういうルーティンが好きだ。今日する仕事はこれ、と決まっているのが好き。いつもと同じ仕事を淡々と続けるのが好き。
でも。
でも、次第に少しずつ何かが溜まっていって苦しくなる。だから、突然イレギュラーなことをする。一日中家にこもってみたり、降りたことのない駅で降りてみたり、いつもの路線を逆向きに乗ってみたり。
いつもと違うことをするのだ。
ブラウン神父にもそんな話が出てきた。わざとでたらめなことをして足跡を残す話だから、まあ、私とは目的が違うけれど。
映画を見たり、リコーダーを吹いたりするのもいいね。町をただひたすら歩くのもいいかも。
そんなとき、よく「自分は機械ではない」と心に思う。機械ではないんだから、ずっとコンスタントに同じことを続けてはいられない、と。でもよく考えてみれば、機械だってメンテが必要だよね。
日曜日は仕事をしない。少なくとも基本的にはしない。午前中は教会に行って、お祈りして賛美歌を歌って、牧師先生のメッセージを聞く。午後は彼女とカフェに行ったり、スーパーで買い物したりする。
そうしていると、月曜日に仕事を再開するのが待ち遠しくなる。要するに、日曜日は良いリフレッシュになっているのだな。これもルーティンといえばそうなんだけどね。
「いつもと違うこと」が効くのは、「いつものこと」があるからである。しょっちゅうイレギュラーなことばっかりしていると、それはそれで苦しくなる。ハレとケみたいな大げさな話でないけれど、イレギュラーはたまにやるからイレギュラーなのだ。