文章を書くのが楽しくて、せっせと書く。
ふと気がつくと、あまり本を読んでいないことに気づく。仕事に関係のある本はよく読んでいる。調べ物もしている。それを題材にして考えてもいる。
でも、仕事を離れて何か本を読んだかというと、あまり読んでいない。というか、気持ちがそもそも仕事から離れていない。
だからいいとか、だからわるいと言っているのではなく、ただの振り返りである。仕事ばかりしている。仕事の本しか読んでいない。
考えてみると、子供の頃は何も考えず生活していた。「考えず」というのは、何かの役に立つかどうかを意識せずに、という意味だ。
最近は、本を書くのが楽しいので、何かをするときに「これで何か本が書けないかな」と思うことが多い。とても多い。いつもだ。
もともと数学ガールもそうやって書いたものだった。プログラミングの本だけ書いていて、なんか別のものを書きたくて、仕事と関係なく書いていた。
いまや、それが、メインの仕事だ。
文句をいう筋合いではないが、仕事と関係ない本を読んでみたいな。手に触れたら全部仕事になってしまうのは少し悲しいかもしれない。
などど書くのは形を整える意味ではいいが、真実とは違う。悲しいわけではない。手に触れたもの、目に付いたものが全部仕事だっていいじゃん。
仕事と呼ぶからいけないのだ。生活と呼べばいい、生活と。
毎日の日常生活に過ぎないのである。